虫歯治療

虫歯ができる原因とは?

虫歯ができるのは、虫歯菌、歯の性質、糖分、そして時間が関係しているためです。
虫歯は、口の中にいる虫歯の原因菌が酸を作り、その酸が歯を溶かしてしまう「脱灰」という現象によって進行します。虫歯菌は、食事に含まれる糖分を使って酸を生成します。特に砂糖を多く含む食品を頻繁に摂取したり、長時間食べ続けたりすることで、虫歯になるリスクが高まります。そのため、甘いものの摂り過ぎを控えることが虫歯予防には重要です。実は、食事のたびに歯は酸によって一時的に溶かされていますが、唾液の働きによって「再石灰化」という修復が行われています。この「脱灰」と「再石灰化」のバランスが崩れたときに、虫歯が悪化してしまうのです。
また、歯の性質にも個人差があり、虫歯のなりやすさに影響します。歯を覆うエナメル質やその下にある象牙質の質は、歯が形成されるときの環境によって異なります。特に乳歯や生えたばかりの永久歯は、エナメル質が未熟なため酸に弱く、虫歯が進みやすいという特徴があります。
虫歯の原因菌として知られる「ミュータンス連鎖球菌」は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。この菌は主に母親との接触による「母子感染」を通じて移ります。歯が生え始める頃から感染の可能性が高まり、生後19か月では約25%、生後31か月では約75%の子どもから検出されます。この感染が起こりやすい時期は「感染の窓」と呼ばれます。さらに、感染源は母親だけでなく、家族や保育園の友達などからもうつる可能性があるため注意が必要です。

参考:J-STAGE|小児歯科学雑誌|ミュータンス連鎖球菌数と小児の生活習慣の関係について

虫歯の症状と特徴

虫歯は、その進行具合によって初期から重度までの5つの段階に分類されます。

虫歯の進行について

C0

歯の表面がわずかに溶け始めた初期の段階で、白く濁ったように見えるのが特徴です。
この段階では、歯を削る必要はなく、フッ素塗布によって再石灰化を促し、歯質を強化することで治療が可能です。

虫歯の進行について

C1

エナメル質が一部溶けている状態で、患部は灰色や茶色っぽく変色して見えます。
この段階では、虫歯が進んだ部分を削り取って治療を行います。

虫歯の進行について

C2

虫歯がさらに進行し、象牙質まで達した状態です。
この段階では痛みを感じることが多くなります。

虫歯の進行について

C3

虫歯が歯の中心部分まで進み、強い痛みを引き起こします。
治療には虫歯部分を削るだけでなく、歯の神経の処置が必要になる場合があります。

虫歯の進行について

C4

歯の見える部分がほとんど失われ、最終的には痛みを感じなくなることもあります。
歯を残せる場合には神経の治療を行い、保存が難しい場合には抜歯が選択されます。

虫歯の進行について

歯をなるべく残す虫歯治療

歯をなるべく残す虫歯治療では、歯を削る範囲を最小限に抑え、できるだけ歯を守ることを目指します。初期の虫歯にはフッ素を使って再石灰化させ、進行した虫歯も削る部分を最小限にする方法で治療します。深い虫歯の場合は、歯の根を守る治療を行い、最新の技術(レーザー治療など)を使って痛みなく治療できます。また、定期的な検診と予防が、虫歯の早期発見と歯を長持ちさせる鍵です。

虫歯は早めの治療が重要

虫歯治療は、早めに行うほど削る部分が少なくて済み、痛みもほとんど感じることなく治療できます。
初期の段階であれば、フッ素を使用して再石灰化を促し、歯を削らずに改善できる場合もあります。
しかし、虫歯が進行すると削る範囲が広がり、虫歯が歯の内部にある神経に近づくことで、治療時の痛みが強くなることがあります。
さらに進行が進むと、場合によっては抜歯が必要になることもあります。
「もしかして虫歯かも?」と感じたら、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。

当院の虫歯治療の特徴

  1. 痛みを最小限に抑える治療
  2. 削る部分を可能な限り少なくする治療
  3. 歯を保護するための治療
  4. アフターケアの充実

01

痛みを可能な限り抑える治療

当院では、痛みをできるだけ抑えるために、丁寧な麻酔処置を行っています。麻酔時には注射の速度や温度にも配慮し、痛みを感じにくくしています。麻酔が効きにくい場合でも、治療中に痛みを感じた際には追加で麻酔を行いますので、安心してお知らせください。
また、注射時には極細の針を使用して、痛みを最小限に抑えています。さらに、恐怖感や不安を感じる方には、静脈内鎮静法を提案しています。これは、点滴で鎮静薬を投与し、意識がぼんやりとした状態にする方法で、身体への負担が少なく、治療中も医師の指示に従うことができます。

両国デンタルクリニックで治療中の写真

02

削る量をできるだけ小さくする治療

極細ドリル

当院では、できる限り歯を削らず、抜かない「低侵襲治療(MI治療)」を大切にしています。
この治療法は、痛みや腫れ、出血を最小限に抑えながら、歯への負担を減らすことを目的としています。
一度削ったり抜いたりした歯は元に戻せないため、ご自身の歯を長く健康に保てるよう、可能な限り歯を残す治療を心がけています。

う蝕検知液

虫歯部分を染色液で視覚化することで、健康な歯を削らずに治療できます。初期の虫歯も早期発見・治療が可能です。

マイクロスコープ・拡大鏡

視野を拡大することで虫歯を見逃さず、取り残しを防ぎます。これにより再発リスクを軽減し、精密な治療を実現します。

5倍速コントラ

従来の器具と異なり、静音で快適な治療が可能です。歯を削る際の高音が発生しないため、治療中のストレスを軽減します。

03

歯を守るための治療

当院では、歯の神経を保護する治療として「歯髄温存療法」を行っています。進行した虫歯では、神経を取り除く根管治療が必要になりますが、神経を残すことで歯の寿命を延ばすことができます。しかし、歯髄を保存できるかどうかは慎重に判断する必要があります。マイクロスコープやCTを使用して状態を確認し、適切な治療を行っています。
また、歯が大きく損傷して根だけが残った場合、「エクストルージョン法」を使い、歯を引っ張り出して抜歯を避ける治療も行っています。
さらに、「MI治療」では、歯を削る量を最小限に抑え、健康な歯質を残して歯の寿命を延ばすことを目指します。コンポジットレジンという材料を使って歯の形を修復し、見た目も自然ですが、耐久性に限界があるため定期的なチェックが必要です。治療後はメンテナンスをしっかり行い、長期間歯を保護します。

両国デンタルクリニックで治療中の写真
両国デンタルクリニックで治療中の写真
説明中のスタッフ写真

04

アフターケアも充実

フッ素の活用

フッ素には歯を強くする効果があります。歯の表面にフッ素を塗ることで、虫歯菌の働きを抑え、歯を溶かす酸で失われた成分を補う「再石灰化」を促します。
定期的にフッ素を塗布することで、虫歯に負けない強い歯を維持することが可能になります

定期的な検診で虫歯の予防

虫歯の治療が終わった後も、定期的に検診を受けることをおすすめします。
定期検診を受けることで、自分では気づきにくい虫歯の兆候を早期に発見し、すぐに対応できるため、健康な歯を長く保つことができます。

歯磨きの指導

むし歯を防ぐためには、磨き残しをなくすことが重要です。
当院では、日々のセルフケアをより効果的にするために歯磨きのアドバイスを行っています。
個々の歯並びや口の状態に合わせて、注意が必要な箇所や汚れが溜まりやすい部分を丁寧にお伝えしています

症例