歯周病治療について

日本歯周病学会専門医とは

歯周治療における専門知識と技術を有する歯科医師を育成すると共に、国民の口腔保健の増進に貢献することを目的とした認定制度です。
認定医を経て専門的な歯周治療と技量が認められ、試験合格した歯科医師が歯周病専門医に認定されます。
なお、歯周病専門医資格は厚生省の認可資格です。

現在10,318人の学会認定医の中で専門医に認定されている歯科医師は1,053人です。
東京都にはおよそ190人が専門医として治療に取組んでいます。(2016.8 現在)

歯を失う原因の40%は歯周病によるもの

歯を失う原因の40%は歯周病によるもの

30歳以上の人が歯を失う最大の原因は虫歯ではなく、歯周病です。
自分では気づかない軽度のものを含めると、成人の8割以上の方がかかっているといわれています。歯周病に好発年齢はありませんが、加齢とともに唾液の分泌量が減り、口の中が乾燥し、歯周病菌が増えるのに適している環境へと変化していきます。
また、歯周病はサイレンディジーズとも言われ、ひどくなるまで自覚症状が少ないのが特徴です。
大切な歯を一本でも多く残すために、早期発見、治療、予防が大切です。

歯周病が引き起す多くの病気

歯周病はお口の中だけの病気と思われがちですが、全身に様々な悪影響を及ぼすことが昨今わかってきました。
歯周病菌は毒素や炎症性物質を大量に放出します。こうした有害物質が血流に乗り、全身に流れ、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの血管障害を起こす危険性を高めます。また糖尿病を悪化させることも……。妊娠時に歯周病を放置すると、早産や低体重児出産のリスクが増加するとも言われています。
予防や早期発見、早期治療を心がけ、お口の中だけではなく、多くの病気から自分の体を守りましょう。

歯周病の状態

歯肉炎
歯石や歯垢がたまり始め、歯肉が赤く腫れています。歯磨き時の出血があります。
軽度歯周炎
見た目は歯肉炎と変わりませんが、腫れが大きくなり、骨も溶け始めます。
中等度歯周炎
骨が溶け、歯が動き始めます。歯肉も赤く腫れ上がり、口臭出血・不快感が出てきます。
重度歯周炎
歯肉は化膿し、真赤です。歯根も歯石で覆われて歯を支える事が困難になります。

中等度以下の歯周病であればPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)=専門家
による機械的な歯面清掃、歯石除去を行うことで治癒を見込めます。

重度歯周病と診断された場合

歯周外科治療の必要性が高くなります。

○歯周組織再生治療 ○フラップ手術

当院の歯周病専門医が適切な外科治療をいたします、患者様はご安心して治療をお受けください。